模擬授業② 「新しい創傷治療」
2022.08.15.14:15
さあ、模擬授業の問題4つの答え合わせです。
【模擬授業②】
答え合わせです。
問題1 × キズは消毒してはいけません。
問題2 × 消毒しても化膿は防げません。
問題3 × キズは乾かしてはいけません。キズはどんどん洗った方が良いのです。
キズの化膿予防のためにも、治らせる為にも洗うことは最も効果があります。縫ったキズでも洗って良いのです。乾かしてはいけません。
問題4 × かさぶたはキズが治らないときに出来ます。かさぶたはキズを治すためには敵です。
かさぶたが出来てきたら、お風呂などでぬらして、かさぶたをふやかして取り去ってしまいましょう。
実はこの4つ、全部が×なんです。
☆ 皆さんの結果はいかがでしたか?
今までやってきたことは、間違いが多かったね。
キズを魔法のように早く痛くなく治す方法があります。
それは「消毒しないこと。キズを乾かさないこと」です。
これさえ守れば、今日の膝のすりむきキズなんて数日できれいに治ってしまいます。
① 運動場ですりむいてケガをしたら、泥も砂ぼこりもばい菌も水道水で洗います。
② マキロンやオキシドールなどの消毒液を塗ると、かえって治るのが遅くなり、傷跡が残ってしまいます。消毒すると痛い上にしみます。
キズは出来た瞬間から自分で治そうと働き、傷口が黄色い汁でジクジクして来ます。
この黄色い汁には、キズを治す成分がいっぱい含まれています。
キズを消毒したり乾かしたりすると、キズを治そうと頑張っている細胞が死んでしまいます。
だから、キズを乾かしたり、消毒したりしてはいけません。
③ キズを洗った後は、食品用のラップでおおいます。ラップでぐるぐる巻きにしても良いし、四辺をビニルテープなどで固定しても良いです。毎日同じように交換します。
④ 新しいタイプのバンドエイド「キズパワーパッド」などは、この治療法を利用しています。
キズの大きさに合わせて切って使える「ハイドロコロイド絆創膏」も発売されています。
☆ 「消毒しないこと、乾かさないこと」を守って、キズを早く治してね。皆さん、お大事に。
【模擬授業 終わり】
実は、この授業は2004年に行ったものを再度実施したのです。
学校では子どもたちのほか、保護者会や学校保健委員会などでも実施しました。
自転車界では、落車で擦り傷を負った時は、砂などは歯ブラシなどを使ってきれいに落として水道水で洗います。
その後は、サランラップで覆うのです。
滲出液(キズを治す細胞の成長や再生を促す成分を含んだ液)が漏れてくるときには、上からタオルで覆います。
この治療法は、少なくとも20年以上前から「自転車界では常識」でした。
しかしながら、「消毒して乾かす」治療法が今なお一般的のようです。
「キズパワーパッド」のおかげでようやく「湿潤療法」が有名になって来ました。
早くきれいに治す方法が、もっともっと広がってほしいです。
☆【参考】 「新しい創傷治療」のHPは →こちら
【模擬授業②】
答え合わせです。
問題1 × キズは消毒してはいけません。
問題2 × 消毒しても化膿は防げません。
問題3 × キズは乾かしてはいけません。キズはどんどん洗った方が良いのです。
キズの化膿予防のためにも、治らせる為にも洗うことは最も効果があります。縫ったキズでも洗って良いのです。乾かしてはいけません。
問題4 × かさぶたはキズが治らないときに出来ます。かさぶたはキズを治すためには敵です。
かさぶたが出来てきたら、お風呂などでぬらして、かさぶたをふやかして取り去ってしまいましょう。
実はこの4つ、全部が×なんです。
☆ 皆さんの結果はいかがでしたか?
今までやってきたことは、間違いが多かったね。
キズを魔法のように早く痛くなく治す方法があります。
それは「消毒しないこと。キズを乾かさないこと」です。
これさえ守れば、今日の膝のすりむきキズなんて数日できれいに治ってしまいます。
① 運動場ですりむいてケガをしたら、泥も砂ぼこりもばい菌も水道水で洗います。
② マキロンやオキシドールなどの消毒液を塗ると、かえって治るのが遅くなり、傷跡が残ってしまいます。消毒すると痛い上にしみます。
キズは出来た瞬間から自分で治そうと働き、傷口が黄色い汁でジクジクして来ます。
この黄色い汁には、キズを治す成分がいっぱい含まれています。
キズを消毒したり乾かしたりすると、キズを治そうと頑張っている細胞が死んでしまいます。
だから、キズを乾かしたり、消毒したりしてはいけません。
③ キズを洗った後は、食品用のラップでおおいます。ラップでぐるぐる巻きにしても良いし、四辺をビニルテープなどで固定しても良いです。毎日同じように交換します。
④ 新しいタイプのバンドエイド「キズパワーパッド」などは、この治療法を利用しています。
キズの大きさに合わせて切って使える「ハイドロコロイド絆創膏」も発売されています。
☆ 「消毒しないこと、乾かさないこと」を守って、キズを早く治してね。皆さん、お大事に。
【模擬授業 終わり】
実は、この授業は2004年に行ったものを再度実施したのです。
学校では子どもたちのほか、保護者会や学校保健委員会などでも実施しました。
自転車界では、落車で擦り傷を負った時は、砂などは歯ブラシなどを使ってきれいに落として水道水で洗います。
その後は、サランラップで覆うのです。
滲出液(キズを治す細胞の成長や再生を促す成分を含んだ液)が漏れてくるときには、上からタオルで覆います。
この治療法は、少なくとも20年以上前から「自転車界では常識」でした。
しかしながら、「消毒して乾かす」治療法が今なお一般的のようです。
「キズパワーパッド」のおかげでようやく「湿潤療法」が有名になって来ました。
早くきれいに治す方法が、もっともっと広がってほしいです。
☆【参考】 「新しい創傷治療」のHPは →こちら
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